コラム
布団を畳とフローリングの床に敷く場合でそれぞれ気をつける点は?
布団を畳とフローリングの床に敷く場合でそれぞれ気をつける点は? 2022/10/21 布団を畳とフローリングの床に敷く場合でそれぞれ気をつける点は? Recommend
しかし、床の材質や種類によって、対応や注意点が異なることがあります。
まずフローリングですが、フローリングの床は、ダニが板の上を歩くことはできても、板の中に潜ることはできません。また板そのものはホコリを発生させません。しかし周囲で舞い上がったホコリがフローリングの上に落下した場合には、床の上にホコリが堆積していく、ということが考えられます。
そのため、フローリングのダニ対策としては、板の上に積もったホコリを取り除く、ということを行います。具体的には、モップや掃除機を用いるなどの方法が考えられます。
次に畳ですが、ダニは明るいところを避け、暗いところへ潜る習性があります。そのため畳の表面にダニが付いた場合、畳表の隙間に身を潜める、ということが考えられます。この場合、隙間に身を潜めているダニを除去するために、掃除機がけをすることが推奨されます。
畳は使わない方がいいのでしょうか?というご質問は、本質的ではありません。畳は日本で長く親しまれている床材です。掃除機がけなどの手入れをすることで、ダニが少ない状態を維持できることは、これまでいく例もの調査が行われ明らかです。
もし、フローリングや畳のいずれであっても、ゴザやラグなどの敷物を敷いた場合、その敷物の表面にダニが付く、ということとがあります。そしてその敷物の裏では、ダニが増えていく、という可能性もあり注意が必要です。
敷物の表面への掃除機がけとともに、可能であれば敷物をめくり、敷物の裏側、敷物を敷いた床面に対して、掃除機がけを行うなどし、ダニを減らすことが大切です。
いずれの場合でも、ダニを減らすために管理を行うことは大切なことです。継続した管理を行うことは、ダニが少ない環境を維持することに役立つと考えられます。
環境アレルゲンinfo and care
環境アレルゲンセンター長 白井秀治先生 監修
所属学会は、日本アレルギー学会、日本獣医学会 他。
東京アレルギー・呼吸器疾患研究所に所属し、人やペットが影響を受けるダニや花粉等のアレルギーの原因について研究をする。
対策製品についても検証多数。テレビや新聞などメディアでも活躍中。
ダニ対策は誰にでも必要でしょうか?
ダニ対策は誰にでも必要でしょうか? 2022/10/17 ダニ対策は誰にでも必要でしょうか? Recommend
最近では、生まれてまもない赤ちゃんの生活環境からも、ダニのフンや死骸という小さなホコリをなるべく減らし、環境を整えて行こう、という予防的なダニ対策の考えが、小児科の医師の中でも広がりつつあります。
ダニ、そのフンや死骸などのホコリが少ない住まいの環境が、皆様の取り組みによって得られますように。
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粘着コロコロクリーナーで布団カバー表面の手入れの頻度は?
粘着コロコロクリーナーで布団カバー表面の手入れの頻度は? 2022/10/07 粘着コロコロクリーナーで布団カバー表面の手入れの頻度は? Recommend
ただし、全ての布団を高密度カバーで包んでいる場合、あるいは高密度カバーで包まれていない寝具を併用する場合では、必要となる頻度が異なると考えられます。
例えば、全ての寝具が高密度カバーで包まれている場合、布団内部のホコリの多くは、高密度カバーの内側に封じ込められています。そのため、布団内部に含まれているダニ、そのフンや死骸などのホコリが、カバーの表面に付着する量は、一般の布団カバーに比べ少ないと考えられます。
しかし、高密度カバーで包まれない寝具を併用している場合、それらに存在するダニ、そのフンや死骸が、高密度カバーの表面に多く付着することが考えられます。そのため、高密度カバーの表面に付着したダニやホコリを取り除くために、お手入れは頻回に行う必要が生じてきます。
粘着クリーナーをかける頻度は、前述の使用環境によって異なると考えられますが、可能なら、まずは毎日行うことから始めていきましょう。粘着ローラーへのホコリの付着が少なければ、その間隔を二日ごと、三日ごとと、少しずつ開けていく、そのような工夫をしていくことができると思います。
しかし、お手入れの間隔を開けていくと、ローラーの粘着面に付着するホコリの量が多くなることに気づく時があるかもしれません。その際には、間隔を詰めて、実施頻度を多くしていくことが大切です。
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粘着のコロコロクリーナーは布団カバー表面の手入れに使えますか?
粘着のコロコロクリーナーは布団カバー表面の手入れに使えますか? 2022/09/30 粘着コロコロクリーナーで布団カバー表面の手入れの頻度は? Recommend
高密度カバーは、一般的な布団カバーの生地に比べ、生地の織密度が高いものです。そのため、生地の表面にダニが付着しても、ダニは織り目の隙間から生地の裏側へ潜ることが出来ません。また、フンや死骸などのホコリが生地表面に付着した場合でも、それらは織り目の隙間に沈みにくく、多くは表面に付着した状態で確認されます。
このような場合、高密度カバーの表面に対して粘着クリーナーを用いることで、生地表面に付着したダニ、そのフンや死骸の多くを取り除くことに役立つと考えられます。
ただし、一般的なシーツや布団カバーの生地は、織り目の隙間がダニの体よりも大きいものが多く、生地の裏側にダニが潜り込むことが考えられます。そして生地の織り目の隙間や生地の裏側には、ダニ、そのフンや死骸が溜まっていくということが考えられます。
したがって、一般の布団カバーでは、粘着のコロコロクリーナーを用いても、生地の織り目の隙間や生地の裏側に溜まっているダニ、そのフンや死骸を取り除くことには役立たない、と考えられます。
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布団カバーの表面にダニはいるの?
布団カバーの表面にダニはいるの? 2022/09/26 布団カバーの表面にダニはいるの? Recommend
そのホコリの中に見つかったダニは、布団の中から這い出してきた?他の寝具から移ってきた?床面から移った?パジャマなどの着衣を介して移った?など、ダニが布団カバーに付着した経緯(ルート)は、様々に考えられます。
ダニは明るいところを避け、暗いところへ移動するという習性があります。そのため布団カバーの表面に付着したダニは、生地の織り目の隙間からカバーの裏側へ侵入し、更には、布団内部へと侵入していくことも考えられます。
そのため、布団カバーへのダニ対策としては、布団カバーの表面へ掃除機をかける、または洗濯をするなど、ダニ、そしてダニのフンや死骸を減らすためのお手入れを行うことが大切です。
もし、ダニが通過できない高密度な生地を用いた防ダニカバーで布団を包んでいる場合には、カバー表面にダニが付着した場合でも、ダニが布団カバーの内側(布団の中へ)へ侵入するという可能性は小さいと考えられます。
ただし、高密度な生地の布団カバーであっても、生地の表面には、ホコリとしてダニのフンや死骸が付着し、それらが表面に溜まっていくことも考えられます。そのため、表面のホコリを取り除くためのお手入れを行うことが大切です。
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ダニを通さない高密度のカバーを使い、その上に綿のカバーをかけています。この使い方あっていますか?
ダニを通さない高密度のカバーを使い、その上に綿のカバーをかけています。この使い方あっていますか? 2022/09/16 ダニを通さない高密度のカバーを使い、その上に綿のカバーをかけています。この使い方あっていますか? Recommend
一般的なシーツ(一般シーツ)に使われる織物では、生地の織り目の隙間からダニ、あるいはダニのフンや死骸が生地の織り目の隙間を通過してしまう可能性があります。
高密度カバーで布団を包み、その上を一般シーツで覆った場合には、次の点に注意をして手入れを行う必要があります。
まず、一般シーツの表面にダニがついた場合、ダニは一般シーツの織り目の隙間から、シーツの裏側に潜ることが考えられます。
一般シーツで覆った下には、高密度カバーがあるため、その潜ったダニは、布団内部へ侵入することは困難です。
しかし一般シーツと高密度カバーの生地が重なった間は、ダニの活動場所になる可能性があり、そこにダニのフンや死骸が溜まっていく、ということが考えられます。
そのため、一般シーツについては、ダニ、フンや死骸を取り除くために、シーツ表面への掃除機がけあるいは洗濯を、週に1〜2回程度行うことが望ましいでしょう。
また一般シーツを交換または洗濯をする際に、布団からシーツを取り外した時には、高密度カバーの表面に付着しているホコリ(ダニ、その糞や死骸を含む)を除去することも、合わせて行うことが大切です。
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布団乾燥機はダニ対策に効果がありますか?
布団乾燥機はダニ対策に効果がありますか? 2022/09/08 布団乾燥機はダニ対策に効果がありますか? Recommend
布団乾燥機は、布団を加熱する際の方式の違いから、大きく2つに分けられます。
一つは“マットタイプ”といわれ、風船のような袋に温風を吹き込み、袋に接した布団を加熱するもの。そして他方は、“ノズルタイプ”といわれ、温風をノズルから布団の中へ直接吹き込み布団を加熱するタイプです。
マットタイプの特徴は布団全体へ均一に熱がかかりやすいことです。
ノズルタイプでは、ノズルから吹き出した温風が一方向に偏った場合、温風の届きにくい場所が生じる可能性があります。そのため、もし温風が偏る場合には、布団全体に温風が均一に行き渡るように工夫することが大切です。
布団が十分に加熱されることによって、ダニが弱る、さらには死滅するという効果が期待されます。また、布団が乾燥した状態を維持することは、ダニが増えにくい状態になると考えられます。
ただし、保温性の高い布団は布団の断熱効果が高いものです。そのため布団乾燥機で表面を加熱しても、布団の裏側まで熱が伝わりにくいということがあります。その場合は、布団を裏返して両面に乾燥機を用いるということも、工夫してみてはいかがでしょうか。
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清掃時にハウスダストが舞い上がることが気になる場合は?
清掃時にハウスダストが舞い上がることが気になる場合は? 2022/09/02 清掃時にハウスダストが舞い上がることが気になる場合は? Recommend
ホコリが舞い上がりやすいものです。
掃除をするときには、窓を開けて換気をすることが大切です。
窓を開けての換気は、可能なら2カ所以上の窓を開けましょう。
もし窓が1カ所しか開けられないような場合では、
キッチン、トイレ、浴室などの換気扇を稼働させ、
窓から外気が室内に流入する様に工夫をします。
このように、寒気によって居室内の通風を確保することで、
掃除をする際に舞い上がったホコリが、風にさらわれ、
空気が浄化された状態となるようにします。
窓が開けられない場合で、空気清浄機をお持ちでしたら、
掃除をする部屋へ空気清浄機を移動します。
そして運転モードを「強」などの風量が多い状態で稼働させます。
掃除の時に舞い上がったホコリを、空気清浄機のフィルターでろ過することで、
お部屋の空気を浄化する、ということが期待できます。
掃除を行う際には、空気の浄化ということを心がけてみてはいかがでしょうか。
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ハウスダストとは何?
ハウスダストとは何? 2022/08/26 ハウスダストとは何? Recommend
このハウスダストを顕微鏡で見てみると、布製品から発生した繊維クズ、食品屑、ダニや昆虫とその死骸や糞、また屋外から入ってくる土砂、そして季節によっては花粉など、様々なものが確認されます。またハウスダストの多くでは、カビや細菌などが含まれていることもあります。
日本の住まいで回収したハウスダストを調べると、多くのハウスダストでは、ダニ、その糞や死骸が含まれていることが確認できます。その量は、アレルギーの方にとってリスクになると考えられている量よりも多いことがあります。
このハウスダストが気になるとき、お掃除をして取り除きましょう。そして発生源となるホコリが溜まりやすいもの、ホコリが立ちやすいものは、ホコリを減らすためのお手入れを行うことが大切です。
寝具は特にハウスダストの発生源となりやすいものです。ダニを通過させない高密度カバーなどで包むことも、寝具のハウスダスト対策として効果的です。
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寝具の洗濯の効果は?
寝具の洗濯の効果は? 2022/08/19 寝具の洗濯の効果は? Recommend
洗濯のダニ対策の効果としては、ダニの餌となる人のフケや垢を洗い流すということがあります。そして、更にはヒトの皮脂や汗の汚れを洗い流し、ダニを引き寄せる可能性があるニオイを減らす効果も期待されます。
他方、洗濯自体がダニ退治としてダニを死滅させる効果は、さほど期待できません。しかしダニの糞や死骸を洗い流すことが出来れば、これがホコリとして空気中に舞い上がることへの対策になります。
つまり私たちが吸い込む可能性がある小さなホコリを減らすことに役立つと考えられます。
ぜひシーツや布団カバー、そして布団本体の洗濯を行ってください。
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